新幹線の旅≪14≫

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  1. 北陸新幹線が開通したので乗ってみようという気になっただけでも大したものだ。
    元気なうち歩けるうちに実行するしかない、そんな気持ちに急かされた。
    長野から東京そして鎌倉、三日間歩き徹した。
    遊覧観光バスならば兎も角もっぱら移動はテクシーにしたので先ずは御足がもたついてしまった。
    当初は欲張って21時4分発の最終便「かがやき」まで鎌倉滞在を目論んだが「美男におわす大仏様」のお顔を確と見届け早々に17時8分発「はくたか」にて帰ることに予定を変更してしまった。
    大東京の網の目のような交通網を潜り抜け古都鎌倉を存分に散策できたのも旅慣れた家内のお蔭です。
    それとなく何となく成就感や達成感みたいものを共に味わい得たのでした。
     
    蛇足ながら心残りを一つだけ付記したい。
    62年むかしにいのち懸けで参加した修学旅行で記念写真に収まる当時の国立国会図書館現在の国宝旧赤坂離宮こと旧東宮御所を見落としたことです。
    ぜひ行ってみたかった、あの撮影場所に立って往古を懐古したかった。
    そして、小さくつぶやきたかった。
    「奇しくも、老生東京本館にて2500万分の1の存在としてFS9J5の名の下に畏まり鎮座せり」と目を伏せ我が両親に告げたかった。終