老いのひとこと

イメージ 1



実に他愛のない出来事です。


わたしの憩いの場であるふれあい体育館で今日も朝の一時を息うた。


何時ももったいない気持ちで至って恐縮しながら広いフロアを独り占めいたすのです。


今日は、そこへヨチヨチ歩きの幼子がひとり仲間入りなさった。


間を置かずに若いお父さんとお母さんも後を追って入られた。


未だたどたどしい足取りだが体を動かすことが楽しくて堪らないようすが手に取るように伝わる。


親子三人が広すぎる空間を縦横に走り ( こ )け笑い ( こ )けている。


わたしなどまったく眼中になくまさに天真爛漫な振る舞いにこころが和む。


遠慮し傍観すればいいものをあたかも邪魔立てするようにわたしはその子に近づいた。


きっと顔強張 ( こわば )り泣き出すと思いきや何と天使のような美しい笑顔で両手を差し伸べてくるではないか。


人見知りとは縁遠き天衣無縫なるお子様でした。


持って生まれし天性なれど女神のような赤子のこころを直に見たのです。


将来、成長しても純真無垢なる笑みを忘れること勿れと希った。


 


“人を見たら泥棒と思え”“人を見たら痴漢と思え”


この子にだけは無縁の言葉であってほしい。


 


何時の世も子どもは子どもらしくどこまでも穢れなく純心で素直であらねばなりません。


その為には大人たちがみんなして善いお手本で示さねばなりますまい。


大人社会を大変革すべきと思う。


松陰のような人物の誕生が待ち焦がれます。