老いのひとこと

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保育園や幼稚園には園児たちによる作品展や発表会があるようにわたしたちが御世話いただく老人ホーム「鶴寿園」にも老人たちによる作品展や発表会が開催されても何の不思議もない。


そして、此の度は九月中の常設展示室にわたしの名前が割り振られてしまったのです。


いやいや栄えあることではありませんか、兎に角発表の場を与えられたことはこれ程栄誉な事はない。


ところが、不甲斐なくもやっぱし喜び勇んで飛び付くような自信の作は在ろうはずがない。


かと言って、ご辞退いたすわけにもゆかず取り敢えず一点をショウケースに並べてきました。


実は、今話題のエンブレム騒動を彷彿させてしまうのだがわたくしの場合は明らかに模倣・盗作であることを明言しなけばなりません。


ご近所のお寺さんの軒先でみた素敵なランプシェードを盗用しているのです。


斯くなる代物だが此の際厚かましくも出品してしまった。


もっとも、いろは歌をモチーフに試みたことは正解であったのかも知れません。


ただ、頭のテッペンが淋しく抜けていたので以前に作った自作の土鈴を帽子代わりにかぶせてカムフラージュした。


また、丁度いい受け皿があったので台座の代わりにしてみたのです。


いずれにしても、駄作の三点セットでありまして益々駄作に拍車をかけて承けないチンドン屋さんになってしまったのです。


慾張り屋さんが大したこともない駄作を三つも並べて平気な顔をしていらっしゃる。


これほど、見苦しく下品で情けないことはないのですよ。


これを、虻蜂取らずと云うのですよ。