老いのひとこと

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情けないことです。


野焼きの窯出し時刻に合わせて現地へ車を走らせたが左折小路を間違えて大浜工業団地の中に紛れ込み右往左往するうちに時間を費やし着いたときにはもうテントの撤去作業が始まっていた。


時の流れは人の都合などまったくお構いなしに刻々と過ぎ去り決して待ってはくれないのです。


どうも、生憎の土砂降りなので窯出し作業を繰り上げられたらしい。


最早、窯跡には一点の作品も残ってはいない。


何方さんかが気を利かせてわたしの分を持ち帰って頂けたものと後刻窯仲間の方々に連絡いたすが皆さん方どなたも知らず存ぜぬとのお返事しか返ってこないではありませんか。


目下のところ所在不明の憂目にあって情けないッたらありゃしない。


恐らく、外の窯元グループのなかに紛れ込んだものらしい。


此の際いくら焦っても仕方がまるまい。


その内、こんどは時の経過が味方となって解決して呉れることでありましょう。


気長に待つ事に致しましょう。


またしても、とんでもない大失策を演じてしまったことになる。