老いのひとこと

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体操会場へ赴こうと家を出たとき路上に異様な物体が転がっている。


近付いてみれば野鳥の屍骸ではないか、既に死後硬直を来たしているのできっと明けやらぬ早暁にカラスにでも啄ばまれたのかも知れない。


原形を留めるのでよくぞ車に轢かれなかったものだ。


開館時刻の9時を待って県の自然史資料館へ持ち込んでみることにした。


生憎、鳥類の学芸員は不在ではあったが応対に当たられたお方は即座にツグミの仲間になる「シロハラ」ですよと教えて下さった。


早速、図鑑を紐解いて解説もあった。


大陸からの渡り鳥ではなく対馬が繁殖地らしく其処から渡来したのではなかろうかとおっしゃる。


全長は20センチを超す大きい小鳥なので焼鳥にしたら美味しいですよとなかなか洒落たことを口ばしられる年配の学者先生でいらっしゃいました。


でも、鳥インフレンザのこともあるので回避為された方が無難ですよとのアドバイスを頂きました。


偶々、当日には近隣の小学生たちが課外学習として来館するのだという。


わたしは此れは生きてはいない教材ではあるが是非子供たちに見せて活用なさってくださいと此の資料館に標本として差し出すことにいたしたのです。


これにて此の「シロハラ」君も浮かばれよう。