老いのひとこと

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年賀状の時期が嫌でも押し迫る。


業者さんに廻せば事足りることを今年もまた手間暇かけて手作り手製に齷齪する時代遅れの輩が此処に一人いるのです。


そこへ、下手な句を詠んでみなければ気が済まない。


此れはパソコンに入れてプリンターの御世話にならざるを得ない。


それと今年は表面の差出人わたくしの郵便番号もプリントアウトすることにした。


大昔に作ったゴム印には住所氏名電話番号はあるが郵便番号がむかしのままで「921」としか出ない。


それでプリンターの御出ましを願い出たのです。


その後は、これまた困ったことにボールペンや万年筆、筆ペンでは気が済まないどうしても毛筆に拘る厄介者が此処にいたのです。


いつの間にか此のわたくしは「むかしびと」になってしまった。


進取性旺盛な時期もあったはずだがまさか斯くなるとは夢知らず我ながらおのれが進歩致したのか退歩したのか判断が付きかねる次第なのだ。


一年に一度のご挨拶ゆえ心尽くしの手を尽くして然るべきと思うのです。


決して、煩わしい気持ちは一切なく一年の締め括りに相応しい打って付けの「行」だと理解し張り切るのです。