老いのひとこと

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元日早々にあの一件があったので初詣どころではなかった。


しかし、どうしても厄払いだけは果たさねばならぬと5日の日に白山 ( しらやま )さん詣を企んだ。


頃を見計らいお昼近くに参ってみれば流石天下の白山 ( しらやま )さんだけあってこの日も猛烈な渋滞ではありませんか。


付いてない、なんと魂消たことに車列が昆虫館辺りまで伸びている。


ふと、窮余の一策を講じてみようと旧鶴来街道まで下りて別ルートを探せばいとも簡単に北門ゲートが見付かり神社境内に達したのです。


兎に角、此の度の不祥事に纏わる厄病神を取り払わねばなりません。


多くの参拝者に混って、神殿に向い恭しく柏手を打ち鳴らし厄除祈願と事無きを得た御加護に感謝の意を表してきたのです。


家内は大阪に送り届けるのだと交通安全と学業成就の御守り御札を買い求めていた。


よく見れば、新年参賀の善男善女の足取りが何処となく今日は少しばかり違う気がする。


黒い革靴にスマートなスーツに身を包んだ紳士たちの姿がえらく目立つではないか。


家内は今日は仕事始めではないかと云う。


紛れもなく此れは二十一世紀の企業戦士たちの出陣式の場に他ならないことを知った。


アベノミクスと云えどもやはり神頼み神さまを自陣に招き入れねばならぬ事を知った。


道理で車が混むはずだとやっと分かったのです。