老いのひとこと

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鶴寿園の宗教講座に顔を出してみた。


要するにお坊さんのお説教を聞いてきたことになる。


天台宗のお坊さんという事で猶のこと興味をそそられた。


多分、千日回峰行のお話しが聞けると思ったのだが残念ながら触れられることがありませんでした。


最澄さんは官費で留学されたのに対し空海さんは私費留学だったとは知りませんでした。


何せ最澄さんの天台宗の教えを円・密・禅・戒のお言葉で解説なされるがお坊さんの語り口が難しすぎるのか聞くわたしに聞く素養がないのかどちらか分からぬが何を説教為されているのかまったくチンプンカンプンなのである。


ただ、240もあった戒律の定めが煩雑なので49になり更に10にまで減らされ、それが殺生・窃盗・邪淫の3つにまで簡略化されたのだとのお話でした。


そして、お坊さんは最近の身近な世相は実に嘆かわしいと昨日のニュースを交えながら語られたのです。


人に非ざる人たちが此の世に居るのはどうしてですかと尋ねてみました。


本人はもとより親の躾けや学校教育、様々な社会環境などは在ろうけど世の宗教界にも何か負い目はないのかと質問したがわたしの意中がお坊さんに巧く伝わらなかったようでした。


暖房がよく効いたお部屋には年配のご婦人が6名いらっしゃいました。


わたしを含め皆ほどけ様に近づいた御方ばかりで


そうするとやはりどうしても仏さまのお話しが聞きたくなるのであろうと実に有り難い気持ちに誘われながらつくづくそんなことを思った。


お坊さんは最後に陛下のフイリピン訪問の話題を取り上げられて御両人の戦争への深い深い思い入れを丁重に語られたのです。


わたしはどうしてもこのお坊さんに聞きたかったので勇気を振り絞って陛下の慰霊の真心と裏腹に「わたしたちの国の総理大臣が安保法制を整えてしまった事」に対する御見解を尋ねてしまいした。


お坊さんはしっかりした口調で当然ながら反対の立場ですよ答えられました。


善いお話を窺ってとてもよかった。