保育園のお遊戯の発表会のようなものです。
陶芸教室で焼かれた各自の作品を持ち寄って展示会が挙行されました。
栄えあることなので此の際は喜び勇んで出品させていただきました。
何んとその会場たるや石川県立図書館内に設けられたのです。
文化都市金沢の確たる文教地区の一角に特設された訳です。
でも、正直なところ展示に耐えうるような自慢の力作はわたしには持ち合わせはなかったのです。
此の凄い会場の気品あふれる雰囲気に位負けしそうな凡作ではあったが「捻り水差し」と「茶香炉」の二点を肩身の狭い思いで並べさせていただいた次第なのです。
秀作揃いの作品群の中にあって見劣りするわたくし自身ではあったがそっと覗くようにして晴れの舞台を見て参りました。
皆さま方に伍して緊張した面立ちでわたしの二つの分身を確と見付けて参りました。
取り急ぎ、記念写真だけ撮らせていただきました。
試験場では周りがみな秀才に映った。
昇段審査の折りには周りがみな屈強の強者に見えた。
隣の畑のナスやトマトの色艶にヤキモキした。
変なことを思い返しながら暫し観賞した。