老いのひとこと

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稽古納めに武道館へ行く。


さすがに両刀使いとは行かず居合だけを修めてきた。


お馴染みの古参組みの錚々たる長者も居られるがその大半は初対面の方々ばかりでした。


六十人近い参加者は互いに対座し座礼、刀礼から稽古納めの儀式は始まった。


例年にない新しい試みでした。


尤も、対座の位置は至近距離ではなく十分すぎる間合いを取り決して危険性が及ぶ事はない。


居合に真正面に対峙する姿勢が自ずと培われて此れは実に見事して天晴なる稽古だと大いに感心した。


全剣連制定居合十二本を互いに披露し合ったのだがただ一つ残念なことがあった。


会場を取り仕切ったホスト役の先生の「始め」の合図のテンポが今一早すぎるのだ。


わたしは最後尾に位置することを意識した。


マイペースを意識しながらも全体の流れに抗することなくわたしの挙動を早めねばならない。


年寄のことなど誰も気遣って呉れるはずもなく些かせかせかと抜いた。


歳の事など念頭に入れずに懸命に抜いたが周り稽古が二巡目に入るに従い次第に手元足元が加齢の重みを感じ始めたが、なんとか完遂出来た達成感はあたい知れない。


今日は稽古に来て好かったとつくづく思った。


 


反省点が一つ、相互の礼には一期一会の気構えで以ってもっともっと真摯に真剣に意を表すべきでありました。