老いのひとこと

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子らはみなひとり立ちし離れて行った。


離れて行った者たちからむかしのちちははを思いだし何がしかのことづけ物が届く。


何よりも新入生となった双子ちゃんから憶えたばかりの平仮名を駆使してお手紙が届く。


読み解くのにルーペを取出し頭を捻くるがそれでも楽しい。


 


また、フアッションとは縁遠い時代遅れのわたしに気遣って今年は大変素敵な夏帽子を届けてくれた。


内に籠もらず外出の勧めと心して大いに活用いたさねばなりません。


 


○双子ちゃん


    届くお便り


       夏だより


 


○かな文字を


    書けてうれしや


          一年生


 


○夏ハット


   照れてかぶりし


        にたり顔