老いのひとこと



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瑩山(けいざん)禅師が開けれた永光寺 ( ようこうじ )をお


参りに羽咋まで出向いた。


曹洞宗のお寺である。


曹洞宗と云えば開祖は教科書にも出て来る道元さんだが曹洞宗の宗祖に当たるのは道元さんと並び此の瑩山さんのお二人であることは実ところ知らなかった。


めでたいことです今日初めて知った。


偶々参りますれば、JTBバスツアーの団体さんと巡り合い本堂にて住職さんのお話を篤と聞かせていただいたことになる。


大変なご利益にあり付けました。


瑩山禅師は越前の人で永平寺で修行ののち諸国行脚し大乗寺の住職を経て此処羽咋の地に永光寺を開きさらに門前の地にて総持寺を建てられたとのお話でした。


何となく話が組み立てられ辻褄が合ってきました。


有難いことです此のような解説の在る無しでお寺を見る目ががらりと変わる。


明治の初年には此の永光寺も廃寺同然に荒れ果てたが彼の山岡鉄舟が書一万点を此の寺に寄進し其れが元で普請が為されたことを改めて教えていただきました。


「金毛の獅子 威を奮い 出塵す」


迫りくる怒涛の迫力を肌に感ず。


禅の高僧が今、迷える衆人を救わんと威を奮い出家を決す。


解説書にはそんな意味合いが述べられている。


家内と共に暫しふすまの前にて佇む。


奥座敷からは粗茶を振る舞われるツアー客の談笑が漏れ伝わってくる。


新緑に包まれる静寂の別世界にこころ洗われる。