老いのひとこと⑳

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       無断掲載

クドイ、しつこいと言われる程に何度も何度も同じことを繰り返す、認知症を疑われても仕方がない。

わたくしの実母の曾祖母に当たるお方がお鉚さんになる。

お鉚さんのお母上は前田定と云うお方で前田家所縁の人物になる。

お定の父は前田直内、直内の父が前田伊織、伊織の父が前田弘直と血筋がさかのぼる。

此の前田弘直の父に当たるお方が前田直玄(なおはる)になる。

此の直玄(なおはる)はあの今枝家の血統を引くお方で

あったが利常の命で高源院の下へ養子入りなさったのです。

此の高源院は前田利家公の側室の娘お福の戒名に他ならない。

捩れた糸を手繰って行けばつまりはそう云うことのなるです。

 

今枝家の研究に没頭される知友F氏から先日お誘いを受けて六斗林にある曹洞宗の古刹龍淵寺にて高源院殿の御位牌を拝謁させて戴いたのです。

位牌堂の最も奥まった上座に安置されていた。

先代ご住職が直々に案内してくださった。

こころ新たにして手を合わせた。

広大な境内には初夏の木漏れ陽が美しい。

 

 

なお、前田伊織の四男直烈(なおやす)は遠藤家へ養子入りし兄直内の娘お定を養女として迎えた。

併せて直烈(なおやす)は玉ノ井家より数馬高璟(たかのり)に迎え

高璟(たかのり)とお定の間に遠藤鉚が生誕したのです。

此のお鉚が津田清三郎近猷の下に嫁ぎ

津田近吾を儲けた。

此の近吾こそ紛れもなく我が母の祖父と相成る次第だ。