老いのひとこと(戒)

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新年の抱負


七つ目の戒め


≪あなたは夜毎拍子木を打ち鳴らさねばならない≫


 


雨や雪が降らない限り夜回りを励行する。


有言実行一たび口に出した以上は遣らなきゃ男が廃る。


武士には二言はないと云う、武士には在らずとも信義に反することは出来ようはずがない。


 


ところが内心では色んなことを勘繰ってしまう。


 


あ奴はひとりよがりな独善家ぶって恰好付け上がる。


善行を売り歩いて功名心猛々しい嫌な奴だ、騒音とも気付かず近所迷惑を振り撒く弩阿呆メがと。


それでも構わぬ唯我独尊で行くしかない。


実は1985年12月31日18時37分に我が家風呂場ボイラーから失火、消防車両14台出動の苦い経験の持ち主である。


まさに其の罪償いに相成りましょう。


これが夜回り行為を正当化させる根拠の一つであります。


 


又此れ口幅ったいが嘗て藩政期に此のお城下の定火消役を仰せつかった津田内蔵助正行なる人物が実在したことも此のわたしの背中を押す原動力になっている。


 


更には息子の一人は自警消防団に身を置き目下ところ今日も奉仕している。


 


斯くしてわたしと拍子木とは無縁とは言い難いのです。


従って拍子木を打って当たり前の身なのです。


お似合いなのです、納得いたすのです。