老いのひとこと

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色んな情報が飛び交い交錯し合う。

それをキャッチし処理せねばならない。

兎に角忙しない。

刻一刻と転変する時代の流れに沿って自在に世渡りせねばならないのに此の只でさえ時代遅れの老頭児は益々引けを取ることになる。

そんなわたしは此処最近は心なしかテレビを敬遠するようになってしまった。

聞き洩らすまいとボリュームを上げれば家内は耳をふさぎ逃げ去る。

おまけに折角の補聴器も有効な手立てとはなってくれない。

最早、わたしにはテレビがトラウマと化してしまったのです。

下界から遮断された自分だけの空間に閉じこもり其処に安住するおのれに気付きはっと致すのです。

そんな或る日耳寄りな情報が舞い込んだ。

メール便カタログには「重要書類在中」とある。

テレビの音が耳元で聞き取れるという。

騙されることを覚悟の上即座に注文した。

受信機に送信機、音声プラグアダプターをテレビ本体の出力端子につないでみた。

心地よい音質のクッキリハッキリ音が耳元に実に心地よい。

 

先日は是枝監督の「三度目の殺人」を興味深く鑑賞した。

福山雅治役所広司の真に迫る緊迫した名演技を細大漏らさず聞き取ろうと「COCOⅭIMO」に噛り付いたが我が身の咀嚼力の無さに嘆き悲しんだ。

残念だが此の機器を以ってしても能く判らなかった。