自転車での不慮の出来事もあるのです。
考えた末に此の際はT女史への送迎ボランティアを取り止めることにしました。
心苦しい思いもあったので此方の心の内を書面にてお伝えしました。
高崎先生
此度はつれなくも薄情なことを申し上げ大変失礼しました。
わたしとて人として生まれた以上は困っている人に想いを致すは当たり前なこととして先生の出迎えを喜んで引き受けてまいりました。
他人様のお手伝いが出来ることは善いことです。
その機会を先生はわたしに授けて下ったとむしろわたしは感謝いたしておりました。
ところが昨今の車事情取り分け高齢者ドライバーによる度重なる惨事を見るにつけ此れは他人事ではないいつ何時我が身に降りかからんとも限らない。
一たび事を起こせば警察沙汰、法律沙汰、裁判沙汰等の騒動に巻き込まれ巨億の補償問題で子や孫の代にまで類を及ばさないとも限らない。
取り越し苦労だと一笑に付しても好いだろうが最悪の事態に立ち入る前に事前に手を打つことを此の際決意した次第なのです。
先生悪く思わないでください。
当方の心中をお察しください。
万が一に際してはきっと先生のご子息とて決して黙って居られる筈がないのです。
ご近所の角家のお友達とまた桜の時期に花見のご要望等あらば快くお引き受けいたす所存です。
では先生御からだを大切に為さって一日も早いご快復をお祈り申します。