老いのひとこと

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天気予報の傘マークも巧い事くぐり抜け文化会館までバイクで往復できた。

片町通りのネオン街、香林坊のイルミネーションが御上りさんのには眩しくちらつく。

雨合羽に身を包む原付バイクのおじいさんが疾走する。

今日の演題「金沢・現代会議」の副題にあるー現代に生きる・現代を生きるー

まさに現代の真っ只中をまっしぐらに物凄い緊張感を抱きながら突き進んだ。

鈴木大拙禅師の秘書を勤められた岡村美穂子氏と鈴木大拙館のアンバサダーで在られる姜尚中氏から含蓄深いお話を伺った。

難聴気味の耳をそばたて身を乗り出し小さな目を見開いて喰らい付いて聞いた。

理解でき兼ねる難しい箇所も多々あったがわたしなりに聞き取った。

現代に生き現代を生きる者たちは分別心なるものを持ったがゆえに左か右かの二者択一が迫れば誰しも大いなる迷いや不安に苛まれるのだという。

そんな時に此の迷いや不安から逃れるには

先ずはおのれを捨て去ること詰まり無心になることを鈴木大拙禅師は説かれたのだという。

此れは恰も山岡鉄舟が説く無刀流の剣理に相通じはしまいか。

我が体を全て捨て去って敵に任せてしまえば自ずと其処には迷いや不安から解き放された明鏡止水の鏡の如き無心のこころが生ずるのだという。

今日は善い話を聞けて良かった。

来て好かった。