新幹線の旅≪9≫

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高歩院を後に東京駅に戻り横須賀線に乗り換えて大船駅まで行く。


地の利よく駅の真横に今夜の宿「ホテルメッツかまくら大船」があった。


たそがれ前で時間に余裕があるので明日の下見を兼ねて北鎌倉駅まで出向き「円覚寺」と「東慶寺」の位置を確認した。


確認するまでもなかった、案内板通り直ぐに見い出せたが何れも閉門されていた。


雲行きが怪しくなったので早々に路線バスにて宿に帰りました。


ぽつりと来たが土砂降りは免れた。


疲れていたので殊の外ビールが美味かった。


 


 


円覚寺栄西が開いた臨済宗のお寺の一つだという。


元寇のときの執権北条時宗戦没者の霊を弔うために此の円覚寺を建てたのだという。


その時宗の要請を請けたのが宋の高僧無学祖元(むがくそげん)であって此の寺を開山なされたのだと物の本に書いてあった。


 


何としてもこころ静かにしてこころが落ち着き和む。


それにしても広い寺領の中、三十を超える寺門や塔頭や伽藍のかずかずを隈なく探索するは敵わず主たる山門と国宝のおおかね鐘楼と坐禅道場居士林に教科書でお馴染みの舎利殿と最後に弓道道場たる桂昌庵だけにとどめた。


 境内の片隅に綺麗に掃き集められた木の葉を見い出ました。


それに目を注げば不思議と見る者のこころまで掃き清められ汚れが洗われる思いが一入募るのです。


 


 


山門に


  刀耕出でまし


      夏ひかる


【刀耕は小川忠太郎先生の道号(戒名)】


 


 大拙


   おおかね聞きし


        夏木立


大拙鈴木大拙禅師】


 


 居士林や


   新緑のなか


       只管打坐


 


 教科書で


    見し舎利殿


        いまは夏


 


 桂昌庵


   射手が居て


       万緑射る


 


 雲水や


   落ち葉のいのち


        掃き清よむ