確認するまでもなかった、案内板通り直ぐに見い出せたが何れも閉門されていた。
雲行きが怪しくなったので早々に路線バスにて宿に帰りました。
ぽつりと来たが土砂降りは免れた。
疲れていたので殊の外ビールが美味かった。
その時宗の要請を請けたのが宋の高僧無学祖元(むがくそげん)であって此の寺を開山なされたのだと物の本に書いてあった。
何としてもこころ静かにしてこころが落ち着き和む。
それにしても広い寺領の中、三十を超える寺門や塔頭や伽藍のかずかずを隈なく探索するは敵わず主たる山門と国宝のおおかね鐘楼と坐禅道場居士林に教科書でお馴染みの舎利殿と最後に弓道道場たる桂昌庵だけにとどめた。
境内の片隅に綺麗に掃き集められた木の葉を見い出ました。
それに目を注げば不思議と見る者のこころまで掃き清められ汚れが洗われる思いが一入募るのです。
山門に
刀耕出でまし
夏ひかる
大拙も
おおかね聞きし
夏木立
居士林や
新緑のなか
只管打坐
教科書で
見し舎利殿は
いまは夏
桂昌庵
射手が居て
万緑射る
雲水や
落ち葉のいのち
掃き清よむ