老いのひとこと

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通り一遍な凡々たる日々を手繰り寄せ無下にやり過ごす此の空しさやいかに。

月日の経つのは何んと早いことか今日は年度末のみそかではないか。

明日からの新たな日々を迎えんがため今日のみそかをいかに活きようぞ。

 

三文銭を探しに公園へゆきイチニイサン、

朝めしを掻き込み軒下道場へ一目散に向かい神妙に禅修行。

午後はGSで容器七個分の我が家の灯油を仕入れる。

電話一本で済む宅配業者を頑なに拒み続け何時の間にか随分と歳を取ってしまいました。

車を路上に止めて次なる仕事に精を出す。

菱形ジャッキーとL型ナットレンチに木槌や軍手など七つの道具を確認し重大なる決意のもと丹田に力してタイヤ交換に取り組む。

年年歳歳来る年も来る年も二度の年中行事を性懲りもなく繰り返す。

GSへ持ち込めば事済むことを此れまた頑なに拒みつづけ齢を重ねてしまいました。

くたびれ果てた老躯を湯舟に沈め疲れを洗い流し、次は額の汗乾かぬうちに留めの拍子木を打ち鳴らす。

 

 

みなコロナで藻掻き苦しんでいる最中にぬけぬけズケズケとはびこって何んと罪深き愚老でありましょうことか。

 

額谷の開放的な大自然の真っ只中にただ我れ独りカメムシテントウムシと戯れる。