老いのひとこと

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さすがの酷暑も暦通り処暑を迎えれば収束にするだろうと天気予報は伝える。

夏は暑いに決まっているが此の暑さは尋常ではない。

熱中症のことがハチマキ頭をよぎる、8時半過ぎには家を出るが既に太陽の位置が真上に在るかのようにジリジリ焼け付く。

それでも風が通れば息抜きできるが無風の日はもう堪らない。

況してや立樹や建造物の途絶えた箇所は逃げ場を失いついつい昔の兵隊さんの事を思い出せば弱音を吐くなとおのれを鼓舞いたす。

それでも呼吸もどかしく目元ちかちか体がくらりと沈みこむ。

此れヤバイと正気に戻り両目見開き喝を入れる。

タカちゃん経由の正規ルートを短縮してなでしこが丘を遠回りする別ルートで妥協を図る。

日本男児たるものこれじゃ戦に行けぬではないかと何度となしに喝を入れる。

でも齢を思えば強がり意地っ張りは禁物でしょう。

最近は家内の忠告を素直に受け入れ腰巻きバッグにスマホをしのばせ万が一に備えることにした。

高が一時間、頑張らにゃナランがです。