老いのひとこと

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画竜点睛を欠くという古のよき言葉があります。

手を抜いたわけではないが最後の一押しの余力を欠いた。

梢のてっ辺が刈り残され見苦しいったらありゃしない。

此れで済ませるわけにはいきゃしまい。

転落覚悟で意地を張る。

今流行りの自助努力を地で行った。

誰も助けてはくりゃしない。

剪定鋏に鋸二挺、借用した高枝切りとむかし義父良一より貰い受けた秘蔵の鳶口を縦横に駆使して脚立に乗ったり下りたり終始上向き姿勢の大しごとです。

お蔭で腰が伸び腰痛の苛みからは見事に解放された。

ただ両手の指が強直しへばり付いて動かない。

手指が麻痺し軽いテタニー症状に襲われ幾度となく作業を中断したが昼食をはさんで実働四時間の甲斐あって何んとか半端ながら刈り終えた。 

松の木は一丁上がり、百日紅徒長枝の何んと手強いことか我が身の限界を自覚したので心残りだが終えざるを得なかった。