老いのひとこと

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彼らの打突は決して手加減なんてしては呉れません。

遠慮会釈なく互いにお構いなしに対等に打ち合う。

年齢など考慮する暇なく斟酌無用の打突が飛んでくる。

又しても出頭を捉えられた。

つまり幾ら年寄りだとて誰一人として今流行りの忖度をして呉れようはずがない。

手の内の効いた冴えある打突を有り難く存分に戴いた。

手打ちではない、全身の若い肉体が躍動するから物凄い打ちになろう。

打突部位を的確に打たれている其れも幾度となしに見事に捉えられた。

剣道を嗜むものにとっては勲章のようなものだろう。

此の症状から察するに痛い筈だが決して痛くはない。

寧ろ心地がよかったのだ。