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11月3日は恒例の剣道全日本選手権の日です。
例年、放映権を持つNHKがテレビ生中継をされる。しょぼくれ目を丸るくお皿の様に見開いて被り付くのだが勝負ありの打突の決定的瞬間がどうしても自分なりに確と認知できない。
審判の旗が3本挙がったのだからそれで好いと云うわけにはいかない。
スタッフのご好意でスロービデオで再生されるがあれは助かる、あれこそは最良のサービスになる。
少年剣士も中高生も視聴いたそう。
一流選手の見事な有効打突を具に観察する又とない絶好の機会となりやしまいか。
竹刀の打突部で打突部位を正確に捉える瞬間を見て盗ることは最高の見取り稽古となること間違いなしだと思うのです。
準決勝で国友選手が地白選手のお面を表鎬で返してお胴に入った。
典型的な美しい面返し胴の技を再生ビデオで見たがそれでも弦の位置と打突部位が前胴ではなく胴部を刃筋正しく打ったかはよく分からなかった。
また、宮本選手が勝見選手より先に面を一本取った。
凄まじい見応え満点の相面の場面でした。
この勝負こそ千分の一秒を争う素晴らしき勝負であったのではなかろうか。
願わくは、面ぶとんを捉えた瞬間を静止画像として全国の全ての剣道フアンに提供してほしかった。
恐らくは、宮本選手の竹刀がまるで弓の様に撓ったであろう画面をぜひ見せてほしかった。
振り切ること打ち切ること捨て切ることの大切さを無言で教えてくれたであろうに。
さらに、宮本選手の諸手突きが勝見選手の突き垂を見事に直撃したかに見えたが若干体が崩れたがゆえに有効には至らず逆に勝見選手は余裕をもってお退きのお面を決められた。
ただ、これもお突きの決定的瞬間を静止画像で見るがカメラアングルが今一で核心を突く場面とは言い難い。
突き垂を完璧に捉えたのかそれとも少し流れて用心垂に触れてしまったのかやはりどうしても気になって仕様がない。
でもさすが、審判方の神眼には感服せざるを得ないと申したい反面、より客観性を求めるならば相撲道に準拠してカメラ判定も時代の要請となるかもしれない。
しかし、生死を峻別する大勝負にカメラを持ち込むなんて以ての外だ。
剣道に対し明らかに冒涜行為に相成ろう。