老いのひとこと

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長土塀の交流センターでのお勉強会は午後4時30分に終わった。

そぼ降る秋雨の中雨合羽に身を包みバイクにて帰路に就いた。

既に夕暮れ近くで車列はライトを灯して走る。

車線の片隅を遠慮がちに慎重運転を期した。

御影大橋を渡り増泉と西泉の交差点を過ぎやがてラーメン店の横の車道に入り大通りへの合流地点で左ウインカーを点滅させながら一旦停車し確認すれば久安方面への右折車輛が10台ほど待機中。

幸い手前の二つの車線には走行車が居ないのを見てわたしは左へハンドルを切り急いで待機する右折車輛の列の先頭へ行こうとした矢先にわたしの原付バイクの後部右側に衝撃が走った。

衝撃音は聞かなかったが裾払いされわたしの体は若干浮いた。

紛れもなくわたしは四輪車両に追突されたが転倒こそ免れた。

バイクも動いたので刹那の判断で事を荒立てることなく不問に致そうと判断した。

恐らくは右折を待つ車が左へハンドルを切り走行車線へ飛び出したのではなかろうか。

急ブレーキの音こそしなかったが適切に止まってくれたものだ。

踏み間違いに至らず助かったが大惨事につながりかねない飛んだハプニングであった。

後を向いてドライバーが高齢者か女性だったのか若いお兄さんだったか確認しなかった。

わたしの雨合羽がグレー色で宵闇の中に融け込んでいたのであろう。

今考えると背筋が凍り付く。