老いのひとこと

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大阪の孫たちから年賀状が届いた。

三人とも宛名欄には家内の名前が先ず書かれ其の左にわたしの名が小さく添えてある。

普通常識的には世帯主の左に配偶者の名がくるのに三人共々随分常識離れした書式の賀状を書いたものだと感心した。

少々困惑したが恐らくは学校の先生からジェンダー思想の大切さをしっかり教え込まれたのでありましょう。

 

特に最近になってジェンダーが叫ばれ始めジェンダー社会とは縁遠い旧世代の男尊女卑族には度肝を抜かれてしまった次第だ。

 

確かにジェンダーによる男女の差別は善くないし怪しからん事は分かるのだが其の事を拡大解釈して書状の宛名にまで波及するのは如何なものだろうか。

それにしても此の様な些細なことで孫たちと論争するまでのことでもないでしょう。

老いては孫に従えと云うではありませんか。

あなたたちは時代の最先端を堂々と胸を張って歩みなさいね、それで良いのですよ。