老いのひとこと

f:id:takaotm1101101:20220126072204j:plain

ラジオ体操は春が来るまでしばしお休みしようと心に決めればもう早起きが苦痛になる。

元々怠惰な性分なのでしょう7時8時になっても布団から離れようとはしない。

 

気にするほどでもなかろうと思いつつも此処のところ直腸辺りがしくしく痛む、そう云えば胃が重くゲップの頻発だ。

入れ歯の具合が気に入らず食欲も冴えない。

それでも気を抜けばお仕舞いだろうと老骨に鞭して日曜稽古にだけは顔を出さねばなるまい。

幽霊が参りましたと言わんばかりに足の隠れた長めの袴でぼおっとしゃれこうべ剣士が構えれば相方に此れほど失礼はなかろうと空元気をよそおう。

此れを虚勢というのでしょうか。

でも此の一時だけは実に充実感を覚えるから不思議なのです。

 

もう一つ朝の散歩は極力欠かさないように勉励する。

横殴りの風雪の日でなくても上下の雨合羽に身を包む。

堪えがたき吹雪が襲い来れば臨機応変に小回り中回りに変更は致もののやはり弱気になって意気が沈みゆく。

そんな折に突然雲の切れ間から太陽が差し込めば勇気百倍元気を戴くから此れ又不思議なのです。

これぞお天気屋と云うのです。

 

変なことに意地を張れるのももうあと暫しかも知れない。