老いぼれの独り言

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日曜になるとなぜかしらうずうずと気持が疼く。
先週は自重し自粛したはずの日曜会稽古ではあったが此のわたしから是をば奪い去り取り払うならばまさにもぬけの殻死せるも同然となろう。
体調を見てから見取り稽古に切り代えても構わぬ思いで鶴来街道を走った。
目にする周囲の山々は新緑眩しい春の山に一変していた。
この大自然からの鋭気を存分に頂戴し久し振りに面を着装することが適った。
出来ん限りの腹の底から迸り出る発声は何と爽快なることか。
誰にも遠慮はいらぬ有らん限りの懸声はまさに値千金だ。
此処ではこちょこちょした剣法は通用しない。
飽くまでも大上段に振りかぶった大技のみが幅を利かすのです。
大した腕はないが其のしがない腕が益々以って(すた)れていく、(なま)っていくしかない。
気力までもが()えてしまえば恐らく急カーブを描いて奈落の底まで下降し果てることでしょう。
今こそ踏ん張りどころであり踏み止まれる最後のチャンスかも知れぬと思い老骨に鞭打った次第なのです。
快汗と共に快感をいただいた。
同士よありがとう。