アラート効果は好い面ばかりではなかった。
真逆のネガテイブな場面に遭遇しがっかり気落ちする。
線路沿いを行けば遮断機が下り月末の所為か見たこともない大量の車が待機する。
電車が通過後一斉に動き始めるが踏切を渡る優先車両を見ながら間隙を狙うが自転車がゆえの発進力から飛び出すことを躊躇っていたら突然真後ろから消魂しい警笛が鳴り響き驚いてわたしはペタルを踏み込んだらわたしの前を相当のスピードで左折し踏切を渡りゆく車に接触寸前にブレーキレバーを握った。
事なきを得たがむくむくと憤りが爆発しわたしは何がしら大声を発して怒鳴った。
アラート発令下の炎天下で皆が皆気がいら立っていたのだろう。
それにしても年寄りを思いやる気心なき暴漢に心底腹が立った。
怒るは損そんとおのれを宥め賺しながら家路に就いた。