老いのひとこと

NHKラジオ第一放送は毎朝6時半より始まる。

指揮を執り号令を発するのは当然ながらNHKで採用された正規の体操指導者に違いなかろう。

生憎ラジオなのでお姿は拝見の仕様がない。

凛々しいスポーツ着のお姿を想像いたす外はない。

寒い朝には白い息を弾ませながら指揮を執られるのであろう。

指導する指揮官は恐らく鍛錬で鍛え抜かれた体躯の持主なので大きな肺活量で以って決して息を継ぐような真似はなさらない。

号令に合わせて此方は息も絶え絶え精魂込めて体を動かすしかないのです。

 

 

その実態は深いヴェールに包まれリスナーには窺い知れないのだ。

まさか其の陣頭指揮をスーツにネクタイを締めスカート姿でデスクに座りながらの発声ではあるまいに。

若い新米さんに「大きく息を吸って」「右向け左向け」やれ「力強く」なんて云われても志気が上がらない。

取り分け女性の担当者には敵わない。

 

ラジオ体操の指揮号令の担当者を「のど自慢」のように公募し奇抜でリスナーの心中に食い入るような人物採用に切り替えられたら如何なものか。

お決まりの画一的文言で指揮を執るのではなく個性的独創的な指揮官にお目に掛かってみたい。

息を弾ませながらリスナーと共々体操に奮励する指揮官であってほしい。