老いのひとこと

我が実弟の話に依れば当家の墓地の埋葬箇所が手狭となり古いものは地中奥深くに埋め込まれたらしくその数は20数体近くに及んだと云うから驚きだ。

でも今となればその確証の仕様がなかろう。

父忠勝没後に墓石業者さんが地中に埋もれたものを収集し白色磁器に納めたのだと云う。

 

実に曖昧な推測しかできないが骨甕が20体に及ぶことから察すれば、中でもその大半が黒っぽく風化が進み土に帰る寸前だとすれば時代的にも相当の古さが実証されよう。

まさかとは思うが1650年没の九世の祖父ものとも限らないことになる。

とは言え時代の鑑定を為すにしても余り意味をなさないことになる。

 

灰色のベールを被ったまま淡い憶測をそっとそのままにして置くことが歴代の御先祖の為にも一番の良策でありましょう。