老いのひとこと

冷蔵庫の主はやはり家内だ、炊事全般を司るは家内に違いがないのだから家内の意向を尊重して然るべし。

 

畑で仕事中に家内があたふたとやって来て今朝契約した品より冷凍室が広い三菱の製品に買い替えたいと言う。

すでに代金は支払い売買が成立しているが何とか掛け合ってみるのだという。

 

帰ってからネットで調べれば成る程恰好の三菱製品がある。

型式MR-N40Hがあり、家内の機転の良さに感心した。

ところが矢張り懸念材料に繋がる、家内が言う隣りに陳列される三菱製品が果たして間違いなくMR-N40Hであろうか。

夜中に此の不安感が募る、翌日此の目で確認すべしと参って見れば案の定不安が的中した。

隣りの製品は同じ三菱製には違いはないが返って総容量が小さい品ではないか。

わたしは店員に懇願した。

再契約を破棄し此方のMR-N40Hに再々契約に切り替えて欲しいと哀願致せど其れは幾ら何でも当店では致しかねると突っ撥ねる。

此処は男の意地の見せ所と一歩に引かずに執拗に食い下がる。

一触即発の危機をもはらむ事態に当方は一歩退きキャンセル料も辞さないと申し出れば強気の店員さんは態度を急変させ当方の要求を呑んでくださったのだ。

波乱万丈の商取引だったが今円満に売買が成立して何よりだ。