老いのひとこと

雑草園顛末記

雑草たちも生きるために必死だ貪欲に地中に根を張り葉柄を四方八方に伸ばしおのれの領分を死守する。

其れを根こそぎ毟り取る、草木の生命を奪う。

片っ端から次から次へと虐殺行為を延々と繰り広げる。

 

一見何の罪なき草木の生命を奪う非情なる行為に映るかも知れないがわたしらは弁明いたさねばならない。

 

草木が生い茂れば景観を害するし蚊の温床源にもなろうから止む無く抹殺するのだと言い訳する。

如何にも人間たるものは手前勝手な生き物ではないか。

 

心無き草木と言えど其処には仏性が宿り終には成仏も叶うと奇麗ごとを唱え乍ら真逆な行いを平然と為しているではないか。

相容れない矛盾点を抱えながら葛藤せざるを得ない。

 

家内共々二時間ばかりの作業で雨上がりの草むしりを終えたのです。