老いのひとこと

ふくさとギャラリ―で見盗った「家型」を試作することにした。

誰しも住み慣れた畳のお部屋で永遠の床にて休みたかろう。

其の敵わぬ願望に其の作陶家は発想の基点を置き斯くなる骨壺が創られたのであろう。

 

その発想の片鱗を拝借してしまった、5ミリのたたらを組み合わせ弐合桝ほどの器を取り敢えず作る。

次週には家型の外枠に挑むことにした。

 

よく考えて見れば二つも在っても仕様がない。

誰かに譲るとすれば家内しか居ないだろう。

「そればかりは結構です」と言われればまさか無理強いいたすわけには参らない。

その時は何に代用するか秋の名月を仰ぎ美酒を舐めながら考えることと相致しましょう。