老いのひとこと

路上をそぞろ歩けば異様な異物が目に留まる、よくぞ見つけたものだ、われながら呆れ果てる。

足元をよく見れば紛れもなく雛鳥の主翼のようだ、外敵に襲われ幼気ない命が犠牲となり其の残骸の一部が路上に留まり一陣の風と共に脇の城谷川に流れ去る定めでありましょう。

其の刹那の瞬間を捉え得たことは我ながら驚きだ。

生物界のごく自然な摂理の一齣に過ぎなかろうが何故かしら胸がえぐられる。

歳を取ったものだセンチになったものだ。

 

無情にも今日も此の瞬間にもガザの病棟施設内で白昼平然と悲痛なる惨事が繰り返される、ウクライナの激戦地にても一年九か月に亘り子供たちの命が失われつづける。

何んと愚かなりし人間どもよ、犬畜生に増さる浅ましき人間どもよ、貴様らを憎んでも憎みきれない。

 

休戦が実物となり末永き和平が本物となる手立てがないものか、仲に割つて入る偉大なるケネディー如き政治家が此の地球上に存ぜぬことを心より嘆かわしくぞ思う。

バイデンよ、しっかりし給え!