老いのひとこと

焼き上がったが得心の行く作品からは見放されたようだ。

技量は元より詰めの段階で細心の配慮が足りなかったようだ。

家型オブジエの骨壺は概ね原形は留めたものの悲しいかな被せる蓋に立方体の本体が収まって呉れなかった。

意味無き二つの物体が居並ぶ、此れ憐れとしか言いようがない。

実に不可解なことは本体の4つの壁面は外側に湾曲し家型蓋の壁面は内側に湾曲を来たすことだ。

一体何に起因するものか大先生に尋ねて見なければなるまい。

 

部分的に接着面が剥離したが此の事を含めて来春また機会が在れば是非とも再挑戦しなくてはなるまい。

 

此処に埋まるまでの今暫しのご猶予を戴きたいと神明に願い奉るしかない。