2024-01-04 老いのひとこと 無断掲載 祈祷、天に届かず 此の数時間後に恐るべき天変地異が急襲する 銀世界に佇む霊験あらたかな本堂の雰囲気が好い、身も心も引き締まる深山の趣きが好い。 護摩を焚く火柱と弾ける火の粉、太鼓の音と共に荘厳なる読経が響くあの雰囲気には堪らなく酔い痴れる。 今年は朽ち果てた山肌がむき出しのままで如何にも殺風景に映る。 世の不景気を反映してか心なしか焼べる台木が足りず火勢には精気を感じなかった。 神官の説教は耳わるく雑音でしかない、少なくともガザ地区の凄惨なる惨状にも疲弊したウクライナ戦線へのコメントは終ぞなかったやに聞く。 我らの心情を和らげる宗教人からの柔らかい発信力に期待込めたが淋しくもある。 大地を揺るがす地変を予言されたのかも知れないがわたしの耳には聞こえなかった。 かけ蕎麦の味は美味かった。