老いのひとこと

白そこひから解放され別世界を見る、鮮やかな色彩に彩られた視界は色弱者なりに極めて鮮明である、まさか色盲からも解放されたではあるまいに。

尤も視力の回復は今一で取り分け新聞が読みづらい、三種の眼薬がモノを言いいずれは大丈夫ですよと若き医師は言う。

 

一本目は超辛口、未だ口にしたことはないが辛口清酒ナンバーワンの越後の高千代酒造の純米酒でさぞかし一献酌み交わせばハラワタにジーンと染み渡る事だろう。

兎に角一本目はめっぽう強烈だ、目ん玉に染み渡る。

二本目は目当り良好なる甘口と云えよう、三本目に至れば目に優しい一本目を帳消しにする超甘口で仕上がるのです。

日に四回,恰も駆けつけ三杯のように三つの目薬の注入が求められる。

此れひとえに視力回復の為の務めと相成った。

 

右目専用の3本と左専用の3本、全く同種のお薬乍らも其処はしっかり医師の指示に従い使い分けいたさねばならないのです。

 

目薬で天手古舞する、辛口甘口で酔っ払って仕舞いそう。