老いのひとこと

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不勉強で珠洲原発ことは余り知らなかった、恥ずかしいことである。

此度の大地震珠洲市をもろに襲った、大きな地殻変動で海底が長さ4キロ幅200~300メートル隆起し、最大2メートルの崖が生じたのだと報ずる。

49年むかしの1975年に此処珠洲市の高屋地区と寺家地区に100万キロワットの原発2基が若しや計画通り建設され正に稼働中であれば悲しいかな我ら此の世には生存してはいない。

放射能汚染で野垂れ死を待つばかりの地獄絵図が現実のものとなったであろう。

現に当時の中西知事・珠洲市長・珠洲市議会議員が一丸となり強引に推進運動を駆り立て扇動した。

スリーマイル島やチェノブイルや敦賀原発放射能漏れの隠蔽事故も何のその全然お構えなしに、更には能登半島には活断層が縦走し地震の巣であることをも一顧だにせず一大推進派勢力は馬車馬のように暴走したのだ。

ところが其の勢力に真正面から逆らうように抵抗する勇士が此の奥能登にも居られた。

彼らは体を張って命懸けで抵抗し遂には関西電力中部電力の野望を粉砕し追放するに至った。

珠洲原発に反対する地域住民の中核的存在として活躍為されたのが荒屋在住の円龍寺住職塚本眞如(まこと)氏であったことを遅ればせながらも1.1激震を機に知り得た。

此の世に塚本住職なくせば背筋が凍り付く、われらの命の恩人、奥能登のみならず丸ごと日本国を呑み込む一大惨事から祖国を救って呉れた正義の人に他ならない。

 

人知れず偉業を成し遂げた一介のお坊さんの存在を図らずも、勉強させて戴きました。

 

国民民主党の玉木代表は此の火急の最中、国会にて原発再稼働を声高に叫びおる。