老いのひとこと

(株)ユーキャンからカタログが郵送され、新聞にも四面全面記事で大々的な広告記事が入る。

ココチモ製の集音器の宣伝文句に惑わされ購入を決意した、難聴者には救いの神に違いがなかった。

ただ懸念材料が一つ果たして耐用年数は如何ほどかと紙面を隈なく探すが何処にも記載はなかった。

確かに気にはしたがテレビコマーシャルでも扱い始めたので全幅信頼を置いて葉書を投函した。

1週間して現物が届き直ちに使用してみたら宣伝文句が嘘偽りではないことを確認できた。

白内障の目の霞から解放され今また難聴気味からの解き放され此の歳で生まれ変わっても仕方がないが喜びは歓びとして素直に受け入れねばならぬと自分に言い聞かせた次第なのだ。

 

仕様書には一箇年の保証書も添えられていたのだが良く良く熟読いたせば意外な文言に気付いてしまった。

購入前に抱いた不安が的中したではないか。

此の製品の耐用年数の記載はない代わりに奇異な表現箇所から薄々推測できことが判明した。

此れは意外な事実となりしまいか、つまり此の機器の「内臓充電池」(リチュームイオン電池)は正常に使用した場合でも劣化する消耗品であるというのだ。

従って保証期間一箇年内でも電池が劣化すれば交換が必要だと云うのだ。

交換費用は(3080円+送料)で交換先は製造元長野千曲市エムケー精工(株)まで自費で送付いたさねばならない。

カタログ説明書に耐用期間を記載できない事由がようやく理解できた。

何らかの理由で充電池に欠陥があれば一年以内にポンコツになる代物になる。

恐るべき事実が判明したのだ。

充電池の劣化を未然に防止するにはどのような措置が要るのだろうか、言わずと知れた濫用を慎むしかなかろう。

気安くは使えないと云う事だ。

 

決して欠陥商品とは言えぬまでもココモアは良心的商法に基ずく企業とは言い難いことになる。