今日もペタルを漕いで額四峠を駆け抜ける。
くずの蔓が四方八方に好き放題伸び放題互いに覇を競い合い絡み合っています。
大きな葉っぱの翳に身を隠すようにくずの花の清楚な逆立ち姿を見掛けるのです。
そして、辺り一面に甘酸っぱい芳醇な香りを振り撒いております。
どうしたことか意外や意外、今年の「金糸梅」はとても遠慮がち、金色いろに光り輝く気配をとうとう見せて呉れようとはしなかった。
くずの花
色あでやかに
咲き匂ふ
くず花や
花びんの中で
衣装替え
花びんには
機嫌ななめの
くずの花
くずの花
逆さ立ちして
おどけたり
ひょうきんな
くずの花
今日もまた
愛でるくず花
明日もまた