老いのひとこと

イメージ 1




歯医者さんの医療用語「ブリッジ」のことを「差し歯」ともいうことを始めて知った。


「入れ歯」は取り外しができるが「差し歯」にはそれができないことも知った。


此の際、わたしの欠落した前歯の治療は「差し歯」にして頂くことにしたのだが折れた歯の歯根を抜く必要があるのだと例によって麻酔治療が始まった。


又しても、情けなくも憐れなる苦痛にひん曲がった表情を強引に強いられた。


今日はタオルの目隠しなしで無惨なことになった。


この顔は誰にも見せたくはない。


注射の数は覚えきれな程10本は下らない。


ドリルで掘りくじかれグラインダーでそこらじゅう削られペンチで引っこ抜かれヤスリの先で神経をほじくり出されたも同然。


虐げられながらフト天皇陛下は如何様なお顔付なのだろうか鉄舟や竜馬ならどんな表情で受診するだろうかとクダラン想いを馳せている内に漸く30分強の拷問から解き放された。


今日の治療は仮歯だとおっしゃる、次なる本歯に向けてまだまだ受難はつづきそうなのです。