老いのひとこと

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深澤直人さんは日本民芸館の5代目館長さんでありお仕事はプロダクトデザイナーでいられる。


衣装のデザイナーを含め世に在るあらゆるものの物づくり上のデザイナーなのでしょうか。


からしょぼくれた製品を創っても仕様がない。


見栄えのいいハリのある製品を創ることに命をかけられる。


よく分かります、話のテーマが「はりの理論」良く分かるのです。


お話は工業製品のみならず延いては人間にも当てはまるのだとおっしゃる。


「張りのある声」の持ち主とか「張りのある人生」を送った人とか確かに耳にすることばなのです。


深澤館長さんはその事を分析なされました。


生きとし生けるもの、生身のわたしたちには外部から物理的、肉体的にも精神的にも色々様々な刺激やストレスが降る注ぐ。


それを深澤さんは「外圧」と呼ばれた。


そして、此の外圧に抗して体内から発する「内圧」で以って此の外圧を押し返す。


外圧の力に応じて内圧が抵抗して両者は拮抗するのだと云う。


此の内圧で反発するエネルギーがどうも「張り」=「はり」であるらしい。


此の外圧を甘んじて受けるのではなく敢えてより強力な外圧を能動的に働きかけて求める必要性も大切かなとわたしは感じた。


外圧を内圧で撥ね退けるだけではなく場合によっては吸収したり受け流すテクニックも必要かとも思った。


と同時に此の内から発する「内圧」の発生源は一体何か、又此の発生源のエネルギーの補給源は一体何なんだろうかなと思ったりもした。


 


ハリのある人生を送るには諸々の外圧に厭うことなく積極的に身を曝し内圧で気向こう心意気を末永く保持できるように心掛けねばならぬことを教えていただきました。