新聞の小さな記事なのだが県下の若手剣道指導者たちが愛知県の東教士八段を迎えて手ほどきを受けたという報道に接した。
記事の結びには講師の先生は「送り足は左足が右足を追い越してはならない」「スピード競争ではありません」などと話され自らも手本を示されましたと記されている。
いやあ、好いことが書いてある、身につまされる思いで読んだ。
剣道は飽く迄も武道で在り決して駆けっこではありませんといわれる。
スピードを競い合い勝つ事のみに拘泥してはいけませんよとおっしゃる。
送り足で左が右の前に出てしまえば歩み足になってしまいますよ。
継足で継いだ左足が右足の前まで飛び出せばそれは剣道ではなく駆けっこですよと諭された。
遠い間合いから早く打ちを出さそうとルール違反をしてはいけませんよと戒められた。
いやあ、好いことをおっしゃったのだなあと感心した。
あの内村選手の絶妙の足捌き体捌きは何といっても凄いではありませんか美しいではありませんか。
さあ、八十の手習い週に一度の日曜稽古には今日の此の足捌きを活かすように相努めなければなりません。