老いのひとこと

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無断掲載


遅ればせながらも稀勢の里関の横綱昇進をお祝い申したい。


待ちに待った日本人横綱誕生で漸くにして日本の国技に華を添えられました。


日本国中取り分け相撲フアンは歓喜の気持ちを率直に隠し立てすることなく爆発させた。


みなさん方日本人は珍しく喜びを全身で顕わになされた。


ところがそれとは裏腹に当の稀勢の里ご自身は何事も控えめにうれしさも半分くらいに、喜びも決して表には軽々しく顕わされることはなかった。


どことなくはにかんだ表情が何とも言えぬ男の魅力を醸し出す。


口下手なことろが好い、一言一言言葉を選んで嚙みしめるように朴訥と語る。


これぞ男の中の男、此の真摯な態度は決して見せ掛けの自己演出ではできない。


持って生まれた性分なのだろう父親譲りの稀勢の里関そのものなのでありましょう。


「剛毅木訥仁に近し」「巧言令色少なし仁」


此の言葉がぴったり当てはまる素晴らしい日本人横綱がとうとう出現しました。


新制中学校を終えそれこそ裸一貫で相撲の道に踏み込み辛苦に堪え叩き上げた栄冠です。


立派な親方に育まれ天性の才能が今見事に開花した。


その喜びを闘志に転化させ綱に秘めて来る大阪場所で遺憾なく発揮してください。


健闘されんことを切に願っております。