老いのひとこと

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遊び半分冗談半分と云って事は済まされない。


真面目に遣れと非難されても仕方がなかろう。


 


 


鶴来の道場に空手家中山正敏氏肉筆の道場訓が掲げられる。


それに対し決して向うを張る気は毛頭ない。


対抗意識なんてとんでもない。


或る意味軽いウイットを利かせたに過ぎなかろう。


と云うのも地元ご当地には同姓の剣道家中山博道が君臨するのです。


何ゆえ長州の正敏氏が居て加賀に在りながら加賀の博道が居ないのか。


至って単純なる発想に過ぎなかろう。


共に中山を名乗る著名なる武道家で在られる。


此のご両名年齢にこそ40年の開きがあるが何と驚く勿れ古流神道無念流の名で合致点が見付かったではないか。


云うまでもなく博道は神道無念流剣術で名を馳せた人物だ。


実は正敏氏の曽祖父は真田家家臣で信州松代藩の剣道師範として此の神道無念流を極められたと云うではないか。


此のご両人同士の直接の交誼はなかったにしても彼の三島由紀夫を通して間接的に繋がりが在ったのだと云う。


実に不思議なる御縁と言えまいか。


 


そこで不埒にもわたしは中山博道の道場訓を思い立った。


 


処が後世に残した博道のそれが此の世には存在しないと云う。


 


そこで此のわたし苦肉の策を労し富山の無涯塾の研究収録を漁りそれらしきものを捏造してしてしまった。


許すべからざる忌々しき行為かも知れない。


わたしは無涯塾資料より川崎次郎氏が記録なされた「剣上達秘訣・中山博道訓」を盗用し一つの文案に辿り着いたのです。


明らかに偽造したことになる。


 


無断掲載


無涯塾資料16


剣上達秘訣・中山博道訓 [川島次郎記録帳]


 


剣上達の秘訣


1・基本正確 姿勢 構え 刀の持ち方 目付 足踏 抜付け 斬り付


2・真剣の気合で全力を尽せ


3・研究工夫 一寸した頭の働きで


かつぜん


豁然として悟る [豁然=迷いが去ってからっと]


4・熱心なれ 苦痛を忍べ 心弛めず 一生修業


5・慢心起こすな 慢心は恐るべき敵也


6・公明なる精神 誤魔化し稽古は禁物


7・剣居道と生活の合致 日常生活に得る所大