老いのひとこと(戒

イメージ 1





新年の抱負


十個目の戒め


≪あなたは身の回りの整理整頓に着手し先ずは斷捨離を逸早く実行に移さねばならない≫


 


優柔不断で気が小さく糞切りのつかない欲張り屋さん、あなたはそんなにモノを溜め込んでどうしようと云うのですか。


後で誰かが使うかも知れないと云うらしいがそんなモノを使う人は誰もいませんよ。


彼方のお歳はお幾つですか、後幾ばくもないのですよ。


おまけに彼方の行動範囲も日毎に狭まり行き遂には木製の直方体の箱の中に納まるだけでしょう。


こんなに仰山の品々を使いこなす暇などどこにもないのです。


思い切りよく


そして潔く


その上惜しみなく


しかも気前よく大胆に捨て去らねばならない。


 


あなたは確かにモノのの欠乏する時代の申し子に違いない。


だから親から教わることなく自己防衛のため本能的に「勿体無い主義」が身にこびり付いてしまった。


そのこびり付いた自己防禦の被膜を垢すりで洗い流し小ざっぱりした姿でないと後に残った者たちは後始末に大変なのです。


いずれその内遣りましょうは遣らぬも同然、誓った以上は遣らねばなるまい。