老いのひとこと

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朝の一時館内にて何時もの様にくつろぐ。


誰からも制約を受けることなく我ひとり半面を貸し切る。


全くの自由が保障され、縦に走ろうが斜めに走ろうが咎められることはない。


もっぱら縦長の隅っこを使わせていただく。


換気用の開閉ドアが2面あり今の時節にはよく開ける。


カメムシ大量発生の注意報が発令されない以上わたしはよく開ける。


先日のこと、一匹の大型昆虫が失神状態で横たわる。


恐らく飛来して鉄の扉に激突し気を失ったのだろう。


体長5センチはあろう生命は保っている。


タマムシにしてはあの美しい光沢がない。


何はともあれ捕獲しようとバックを捜せば何と旨いことにカセットケースが出て来た。


どうしたことか齢と共に素手で触る勇気が衰えてしまった自分に気付く。


齢と共に色んなものが退化することを知る。


家に帰って調べればカミキリムシだと判明した。


内の孫には有資格者はいない、アッそうだと好い案に気付いた。


翌朝、体操仲間のHAYATO君とKAWARA君に見せたら大いなる興味と関心度を示したKAWARA君に此のカミキリムシの生命を託すことにした。


いじめるなよ可愛がってやれよと念を押した。


ニコッと笑って呉れた。