老いのひとこと

f:id:takaotm1101101:20191125064720j:plain

 

眼光炯炯として我が背後を射抜く。

いつも刀匠の放つ鋭い眼差しがわたしのデスクの後ろに光る。

彼の人は人間国宝として名を馳せ惜しまれつつ此の世を去った日本刀刀匠故隅谷正峯師に外ならない。

没後二十年を期して白山市の市立博物館が京都の国立博物館より日本刀研究の第一人者で在られる末兼俊彦先生をお招きして特別講演会を催された。

先生は刀匠傘笠正峯像をものの見事に浮き彫りしてくださった。

惜しみなくわたしは拍手を贈った。