老いのひとこと

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金曜は定例の稽古日、今日は鶴来まで赴き抜いてきた。

偶々道場は中学生の部活が入り二階の柔道場を使わせて貰った。

全面が畳敷きではなく周囲には一間ばかりの板の間が格好の稽古場と相成りました。

失態を演ずることがないように殊更納刀には細心の注意を払いました。

慢心と云う気の弛みこそが最大の強敵也と博道先生も戒めて居られるのです。

小一時間で終え剣道場を覗くことにした。

案の定、様子が閑散として静寂そのもの、活気に乏しい。

それもその筈、彼らは小休憩中だったのだが何分参加者が二人だけであったのです。

聞けば共に一年生で一人は金沢の警察学校の出身者でもう一人は未経験者でどうも経験者が手解きをしているように伺えた。

今日は偶々寂しいが普段はそうではないと彼らは云う。

一時の隆盛は今何処の感を強く抱かざるを得ない。

稽古を見せて戴いた。

付き添いのお母さんがタイマーで計測する。

彼らは彼らなりに精いっぱいの稽古を演武してくれた。

僭越な行いは慎むべしと自制しながらも遂々悪い癖が出て一言だけ申し添えてきた。

指摘すべきは多岐にわたりあれこれ在ったが先ずは大きな声を出しなさいと諭してきた。

大きな声で自分の勇猛心を奮い立たせるだけではなく面を被るお友達の気持ちをも叱咤激励して上げなさいよと諭してきた。

二人仲良くお互いに励まし合いながら末永く剣道を理解し合い楽しんでくださいよと諭してあげた。