小作人名簿に名を連ねる筆頭幹事OUNISIさんはわたしの姿に見るに見かねて耕運機を入れてくださった。
ひと畝だけではあるが助かった、スコップを立てる気力も馬力も最早途絶えてしまった。
ところが他人様のご厚意を甘んじて受けて居ながら欲を言っては罰が当たるというものだが矢張りどうしてもソフトボール台の土塊が残る。
此れは手作業、足作業―鍬の腹で叩きつぶし足の裏で踏みつぶすしかない。
そして畝上げ作業がつづく延々と何処までも粉砕・畝上げの労苦がつづく。
勤労の喜びと苦痛の裏表両面を嫌と云うほど味わいました。
でも作業完遂の充実感や自己満足感は味わったもの以外は判らないことでしょう。